2012/01/31

新しいネットワークのモデル


<お知らせ編>新しいネットワークのモデル

「ネットワークながさき」
それが,2012年2月1日に立ち上げるプロジェクト-ネットワークの新しい試みです。

弁護士へのアクセス改善の重要な鍵となるシステムとして,

  • 即日相談
  • かかりつけ弁護士
  • ネットワーク

の3つを考えていることは,先にふれました(27 「顧問弁護士」から「かかりつけ弁護士」へ)。

このうち,ネットワークの課題は,改めて弁護士アクセス編で詳しく取り上げることになると思いますが,今日は,ネットワークの新しい取組みの第1弾として立ち上げた「ネットワークながさき」の記者会見を行ったので,そのご紹介です(ちなみに,第2弾も間もなく立ち上げです。)。

といっても,時間がないので,記者会見で発表した創立宣言(のようなもの)とプレスリリースの抜粋だけのご紹介です。

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「ネットワークながさき」の創立と「お困りごと案内ダイヤル」の活動開始にあたって

高齢社会の進行と長引く不況の下,市民は多様で複雑な問題にさらされ,私たち専門家による支援が必要な場面はますます増えています。しかし,どこに相談すればいいのか分からず,適切な相談窓口にたどり着けない市民は少なくありません。また,専門家の相談を受け,問題の一つの側面を解決できても,その人の全体的な問題の解決には至らない場合もあります。

私たち専門家は,これまでの業務の中で,個人的なつながりを作り上げてきたところですが,このような市民の様々な問題に適切なサービスを提供し,市民の権利,利益を擁護するためには,共通の問題意識の下,より緊密なネットワークを作ることが必要ではないかと思うようになりました。

そこで,私たち,思いを同じくする長崎の弁護士,司法書士,税理士,中小企業診断士,土地家屋調査士,社会保険労務士,社会福祉士,宅地建物取引業者,保険代理店,医師は,「ネットワークながさき」を創立し,相互に適切な専門家を紹介し,また,統一した案内窓口「お困りごと案内ダイヤル」を運営するなどの取組みを進めることとしました。

「お困りごと案内ダイヤル」が,長崎の市民の専門家に対するアクセスを容易にし,市民の権利,利益が擁護された公正で安心な社会の実現に寄与することを願って,私たちは,その活動を開始します。

2012年(平成24年)2月1日
 ネットワークながさき
  幹事・弁護士 原 章夫(弁護士法人佳朋原総合法律事務所)
   司法書士 入山和明(みなと司法書士法人)
   税理士 嶋 賢治(株式会社嶋会計センター)
   中小企業診断士・税理士 石井計行(石井中小企業診断士事務所)
   土地家屋調査士 針本久則(土地家屋調査士針本久則事務所)
   社会保険労務士 中島政博(中島社会労働保険総合事務所)
   社会福祉士 調整中(会として関与を検討中)
   宅地建物取引業者 桑田敬悟(株式会社RICC)
   保険代理店 小川一朗(有限会社TOライフマネジメント)
   医師 土山眞一(土山内科クリニック)
    ほか4名(一部調整中)

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「ネットワークながさき」の特徴(記者会見資料から)

専門家(士業)による連携は,これまでもあったかもしれませんが,次の点で,特徴があります(全国でも例を聞かないし,長崎ではもちろん初めての試みとなります。)。

(1) 市民の権利,利益の擁護を目的としています。
なお,個人事業主,中小企業の経営者なども,排除する趣旨ではありません。これまで専門家とのつながりがなかった市民のためのネットワークです。

(2) 市民の専門家に対するアクセス改善のための活動を行います。
「どこに相談すればいいか分からない」,「こんなことを相談してもいいのだろうか」,「直接連絡を取るのはハードルが高い」,そんな声に対応できる活動を行います。

(3) そのために,常設の案内窓口を開設します。
直接専門家に連絡を取るのではなく,まず窓口担当者が事情を聞き取り,専門家の支援が必要であれば,その専門家を紹介します。
案内窓口のご利用は,通話料をご負担いただく以外に費用はかかりません。
相談や依頼は,参加・連携している専門家がお受けします(こちらは,所定の料金がかかることがあります。)。

(4) 参加する専門家の幅が広いこと
従来の専門家(士業)の連携は,法律,税務・会計,経営指導など企業活動が主な対象だったように思われますが,このネットワークは,市民生活全般をカバーするために,それに加えて,医療,福祉,不動産,保険などの専門家も参加します。